Windows 10 の回復を構成するメモ

Windows 10の回復

ユーザーの操作により、"更新とセキュリティ"と"回復"にある"この PC を初期状態に戻す"ことができます。
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Windowsの更新プログラムが保持されるルール

  • ロールアップ更新プログラムが PC にインストールされてから 28 日以上が経過している場合
  • ロールアップ更新プログラムが PC にインストールされてから 27 日以内である場合は、以前のロールアップ更新プログラムが適用された状態が復元されます。

ドライバーの更新プログラムが保持されるルール

  • ドライバーのロールアップ更新プログラムが PC にインストールされてから 28 日以上が経過している場合
  • ロールアップ更新プログラムが PC にインストールされてから 27 日以内である場合は、以前のロールアップ更新プログラムが適用された状態が復元されます。

以前にインストールした Windows アプリの復元

  • プレインストールされている Windows アプリは、必ず出荷時のバージョンと状態に復元されます。
  • これらのアプリは回復イメージから復元されるのではなく、イメージのカスタマイズや製造過程で Windows アプリがプロビジョニングされるときに、それらのアプリのコピーが自動的にバックアップされ、PC のリカバリー機能を使ってバックアップが復元されます。

PC のリカバリー機能のしくみ - Windows 10 hardware dev の要約

Windows 10で求められる回復の設計

Windows 10では、年2回予定されている機能更新プログラムを適用していくことが求められています。(Enterprise LTSBは除く)

CBBを選択することにより機能更新プログラムが適用されるタイミングを遅らせることができますが、あくまで遅らせて準備期間を稼ぐだけですので年2回機能更新プログラムを適用することに変わりはありません。(Enterprise LTSBは除く)
Windows Update for Business の構成 (Windows 10) | Microsoft Docs

  • Current Branch for Business (CBB)
  • Windows Update for Business (オプション)

ユーザーによる回復の流れの設計 (メモ)

障害発生時の切り分けは大雑把に分けて以下のように対応します。

  1. 障害の切り分け
  2. メーカー製PCに搭載されている診断プログラムや標準のツールで診断
  3. 回復

Windows 10では、回復がスムーズになるよう設計する必要があります。
SSDやHDD故障時にマスターイメージより回復するのは今までと変わりません。

例えば2016年3月に導入されたPC (導入時のバージョン1511) が2018年7月に調子が悪くなり、回復する必要が出てきたとします。
このPCは、1607, 1703, 1709 (仮), 1803 (仮)と機能更新プログラムを適用していきました。

  • PCの回復を構成することにより、導入時のバージョン1511に戻ることなく回復を実行できます。ただし、追加で行ったアプリケーションのインストールや設定変更は削除されます。
  • 回復を構成しない場合は、マスターイメージの保守をすることにより、回復の時間を短縮できます。

回復を構成する

マスターイメージを作成する際に、ScanStateツールを使用します。
SysPrepの手順に追加で、ScanStateツールによるWindowsを除くイメージのキャプチャを行います。
Deploy push-button reset features | Microsoft Docs